[2000.07.26]
  暗面なき世界へ,ようこそ


 ▼情報機関の文書公開サイトに『サービス拒否攻撃』?(WIRED NEWS)
  http://www.hotwired.co.jp/news/news/culture/story/20000725201.html


 誰も光を求めようとまではしないが,暗やみにあるデータが,なにかを突き崩すこともあり得る。これは,リアルでは日本と米国の外交問題にまで発展しかねない。公安調査庁がFBIに渡している日本政府に関するレポートが,日米の政治状況を作っているとも云われている。一国の(諜報活動も行なう)情報機関が,がたがたと崩されようとしているのだ。だがそんなデータも,ワイヤードでは,陽の下にあるただの120kのHTMLファイルでしかない。

 cryptome.orgというサイトが,立て続けに公安調査庁関連の文書の公開をしている。日本の法務省からの依頼でFBIが削除要請をしたが(WIRED NEWSの記事),それを拒否,掲載を続けていたが,サービス拒否攻撃を受けて,アクセスしづらくなっている。公開文書の中には「世界で最も無能な情報機関」と名付けられた公安調査庁職員の名簿もある。これらの文書を公開したのは,元公安調査庁職員の野田敬生氏。

 どうも前にもおんなじようなことがあったなぁと思ったら,昨年11月1日にまんまありました(^_^;)(過去記事)(<取り上げといて忘れるなよ)。8割方,前回の名簿(コピー)と同様だが,今回の名簿(コピー)は,読売,日経などの一般紙までもがその存在を取り上げてきたことで,様相が変わってきた。前回の名簿流出の冒頭にも,野田の名前が出ている。前回は,野田本人ではなく,その周辺からのものだったことがわかる。

 リアルの暗面が,ワイヤードの暗面とはならない。ワイヤードとは暗面なき世界,なのだ。それを求めるものがいるなら(そして探しだすスキルがあれば),どんな情報でも提供される。いわば,暗面なき世界。そこで,生きる術を学ぶことができる政府組織は,,,まっ,ないだろうな。相反するもの,でしかないのだから。


return to index

テレワークならECナビ Yahoo 楽天 LINEがデータ消費ゼロで月額500円〜!
無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 海外旅行保険が無料! 海外ホテル